太平洋諸語への足掛かり

太平洋諸語に興味を持たれた方は少なからずいるでしょう(かなり特殊だとは思いますが)。太平洋諸島の言語については、日本語で書かれた語学本があまり出ていません。せいぜいフィリピノ語、インドネシア語、マレー語、ハワイ語の本が出ているぐらいではないでしょうか。

それぞれの言語の書籍

フィリピノ語

フィリピノ語はフィリピンで話されている公用語です。フィリピンでは数多くの言語が話されていますが、マスメディアなどは基本的にフィリピノ語を用いています。前者は言わずと知れたエクスプレスシリーズ、後者は東京外国語大学での講義がもととなった書籍です。日本語のようなSOV、英語のようなSVOではなく、VSOというわけのわからない語順であるフィリピノ語は魅力にあふれています。

インドネシア語

インドネシア語はこのほかにも数多くの本が出ています。アクセス可能な人は大型書店に行って実際に確かめてみるのがいいかもしれません。

マレー語

マレー語はインドネシア語と相互理解が可能ですが、一部の語彙で違いがあります(例えば、トイレといった基本的と思われる語が違ったりします)。私はインドネシアよりマレーシアのほうが渡航回数が多いので、マレー語を学んでいます。前者は言わずと知れたエクスプレスシリーズ、後者は30年前の本ですが、みっちり学べます。

ハワイ語

ハワイ語はその他多くの本が出ていますが、日本語で書かれたこれといった決定版はない模様です。以前、書店で6000円ぐらいする本を見かけた記憶があるのですが、『ハワイ語の手引き』だったかもしれません。

それぞれの言語の英語版書籍

英語はやはり大言語だけあって、書籍も豊富にあります。中でもハワイ大学やハワイ大学出版会のサイトはコンテンツも豊富にあります。

これらは語学書の類ですが、いかには東京外国語大学の言語モジュールのようなサイトもあります。

太平洋諸語の手引書であるJohn LynchのPacific Languagesもあるなど、大変充実しています。